中高年のうつ病予防に魚介類のEPAが効果的であることが明らかに【最新研究の紹介】

「魚介類に含まれるEPAが中高年のうつ病のリスクを低下する」と、国立がん研究センターなどのチームが調査結果を発表しました(17年9月26日)。

魚介類・n-3不飽和脂肪酸摂取とうつ病との関連について(国立がん研究センター)

発表論文”Dietary fish, n-3 polyunsaturated fatty acid consumption, and depression risk in Japan: a population-based prospective cohort study”

魚介類をよく食べる人はうつ病のリスクが低下し、とくにEPA(エイコサペンタエン酸)が、うつ病のリスクを下げたそうです

この研究ではまず、メンタルヘルスチェックである「こころの検診」を受けた1181人を選びます。

(こころの検診を受けた人は、別に精神的に不調があるわけでなく、定期健診の一貫です)

そしてその後の「うつ病の発症の有無」と「一日の平均の魚介類の摂取量および各栄養成分」を調査しました。

すると一日の平均の魚介類の摂取量が、「平均57gのグループ」に比べて、「111gのグループ」は、その後うつ病を発症するリスクが半分以下になったことが明らかとなりました。

また、栄養成分を解析したところ、EPAを1日に200mg摂取するグループに比べ、307mg摂取しているグループは、うつ病発症のリスクが約半分になりました。

(以下の図の真ん中、エイコサペンタエン酸(EPA)のQ1とQ2の比較)

[画像引用:国立がん研究センター]

ちなみに、Q3(EPA約400mg)、Q4(EPA約600mg)と、EPAをより多く摂取している人でうつ病リスクがQ2(EPA約300mg)増えています。

これは、その他の食品、とくにn6系の油も摂取量が多いのでEPAの効果を打ち消したのではと考察されています。

それでも、Q1(EPA200mg)よりは、うつ病リスクは低いです。

国立がん研究センターは以下のように述べており、

「日本人でも魚介類をきちんと摂取すること、不足しているならEPAサプリメントを摂取することが、うつ病の予防に有効である」

と述べています

 近年、適切な栄養を摂取することは、うつ病の予防法の一つとして注目されており、栄養の中でも魚、特に青魚に多く含まれるn-3系脂肪酸とうつ病の関連を調べる研究が欧米諸国で多く行われています。・・・
 複数の研究結果をまとめたメタアナリシスでは、うつ病患者は健常者と比べて血液中のn-3系脂肪酸が低いこと、n-3系脂肪酸サプリメント(なかでもn-3系脂肪酸の一つであるエイコサペンタエン酸(EPA)含有率が高いもの)がうつ病治療に有益であることなどが報告されています。・・・
 しかしながら、魚介類の摂取量が比較的多い日本人のデータがわずかしか含まれておらず、また、精神科医によるうつ病診断が厳密に行われた研究も含まれていませんでした。そこで、私たちは、日本人における魚介類・n-3系脂肪酸摂取と精神科医により診断されたうつ病との関連を調べました。
引用:国立がん研究センター 魚介類・n-3不飽和脂肪酸摂取とうつ病との関連について

所感

魚介類を毎日食べて、EPAなどの脂肪酸を摂取することが、心臓や血管の健康に大切なのは、ご存知の通りです。
今回は新たに、日本人でも魚介類のEPAが、うつ病の予防に大切であることが分かりました。

なぜEPAがうつ病の予防に効果的であったのかはふれられておらず、そのメカニズムは不明です。

ですが、EPAのようなオメガ3脂肪酸は、神経細胞の膜の材料になるなど、脳を形成している重要な成分です。このあたりが関係しているのかもしれません。

また以下のように、その理由を述べています。

n-3系脂肪酸には抗炎症、免疫調整、神経伝達物質調整、神経保護など多様な作用があり、それらが抗うつ効果を示すのではないかと考えられています。

引用:国立がん研究センター 魚介類・n-3不飽和脂肪酸摂取とうつ病との関連について

「心疾患や血管障害に加え、うつ病の予防にも毎日の食卓に魚介類を用意することが大切である」

と、主張する内容の論文発表でした

ですが、実際毎日魚を食卓に用意するのは大変かもしれません。

その場合はサプリメントで、魚介類の脂肪酸であるDHA・EPAで足りない分を補充することが勧められています。

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